皆さん、こんにちは! ピンゴルフジャパン フィッティングスペシャリストの藤井です。
今回は、スリーブポジションの調整機能について解説いたします !
PINGフィッティングで調整できること
PINGのフィッティングでは、ヘッドやシャフトに加え、クラブの長さ、グリップのサイズ、スリーブポジション、ウェイトポジションなど、カスタム可能な項目が数多くあります。それぞれを組み合わせることで、一人ひとりのスイングやお悩みに合ったスペックへ、きめ細かく近づけていくことができます。
この中で、購入後にご自身で調整できるのは、スリーブポジションとウェイトポジションの2つです。今回はスリーブポジション編として解説し、ウェイトポジション編は別の回でご紹介します。
スリーブポジション(カチャカチャ)とは?
スリーブポジションとは、クラブヘッドとシャフトをつなぐ接続部分(ホーゼル)を回し、向きを変更することでロフト角やライ角を調整できる機能の設定位置のことです。「カチャカチャ」と呼んでいる方もいらっしゃいますね。
PINGのスリーブでは全部で8ポジションに設定が可能です。

スリーブポジションの設定方法
ドライバーのスリーブポジションは、付属の専用レンチ(トルクレンチ)を使って調整します。
1.ヘッドをゆるめる
ソール側のネジ穴にレンチを差し込み、反時計回りに回してネジをゆるめます。

2.ポジションを調整
クラブヘッドを片手で持ち、ホーゼルスリーブに記載されている▼マークをお好みのポジションに合わせます。

3. ヘッドを締める
時計回りに「カチッ」と音がするまでネジを締めれば完了です。
※音が鳴った後の回し過ぎはお控えください

意外と試されていないスリーブポジション
試打会やフィッティングイベントにご参加の方の中には、「一度もスリーブポジションの調整を試したことがない」という方が少なくありません。
「購入時の位置のまま使っている」「難しそうで触ったことがない」というお声もよく耳にします。
しかしスリーブポジションは、ヘッドやシャフトを替えずに弾道を変えられる、とても手軽で効果的な調整機能です。まずは位置ごとの特徴を知ることから始めてみましょう。
① ロフトを立てたい場合
弾道が高すぎるとお悩みの方におすすめのポジションです。
目印の「スモールマイナス」または「ビッグマイナス」に合わせると、ロフトが表記の数字から、それぞれ 1°、1.5°立ちます。
ロフトを立てることで打ち出し角とバックスピンが抑えられ、風に負けにくい強い弾道が期待できます。ボールが吹け上がってしまう方や、ランを稼ぎたい方は、ぜひ試してみてください。

② ロフトを寝かせたい場合
弾道が低いとお悩みの方におすすめのポジションです。
目印の「スモールプラス」または「ビッグプラス」に合わせると、ロフトが表記の数字から、それぞれ 1°、1.5°寝ます。
ボールが上がりにくい方や、キャリーが足りない方、また打ち出しを高くしてボールをつかまえやすくしたい方に適しています。

③ 左へのミスに悩んでいる場合
ライ角をフラットにすることで、左へのミスを改善できる可能性があります。
スリーブ本体にライ角の数値表記はありませんが、標準位置から 180 度後方に「FLAT」と記されています。この後方 3 つのポジションに合わせると、ライ角が約 3°フラットになります。
PING の検証では、約 3 分の 1 のゴルファーに左方向へのミスが改善する傾向が見られました。また、ヘッドがフラットになることで構えたときの印象が変わり、「ボールがつかまりすぎる感じが減った」「安心して構えられるようになった」という方もいらっしゃいます。
気になる方は、ぜひフラットポジションを試してみてください!

調整するときのポイント
調整の際は、次の点にご注意ください。
• 必ず PING 専用のトルクレンチを使用し、スリーブとヘッドの目印をしっかり合わせてから締めてください。
• 締め付けが甘いと緩みの原因になります。確実に締まったことを確認してからラウンドや練習に臨んでください。
金谷拓実プロもスリーブポジションを調整しています。
PING 契約プロの金谷拓実選手は、G440 LST 9 度を 1 度寝かせた状態で使用しています。
金谷拓実選手にその調整理由を伺いました。
―使用しているドライバー(G440 LST 9°)のロフトを+1.0°している理由―
『構えたときのヘッドの見え方が、自分にとっては構えやすくなることと、
若干掴まったボールを打ちたいため、一度寝かしたほうが自分のスイングと球筋のイメージに合う。』
金谷拓実選手のコメントのとおり、ヘッドの見え方が構えやすさに繋がることもありますので、PING 製品をお持ちの方には是非調整機能をお試しいただきたいです。

さいごに
スリーブポジションの調整は、手軽な反面、どれが自分に合っているのか分かりにくい側面もあります。
そんなときは、ぜひフィッターにご相談ください。
弾道計測器でデータを確認しながら、お客様に最適なポジションをご提案いたします。
「もう少し球を上げたい」「左へのミスが気になる」などと感じたときこそ、スリーブポジションを見直すチャンスです。