「もっとゴルフが上手くなりたい」と願うすべてのゴルファーのために、PINGが創業から大事にしている3つの哲学。その中の1つである「CUSTOM BUILT」は、最高品質なクラブを最短でお客様へ届けるために確立された理念です。
PINGのクラブは全てカスタムオーダー(オーダーメイド)で、お客様一人ひとりに合ったクラブを提供しています。本記事では、お客様に合わせたクラブをどのような工程で製造しているのか、その裏側をお届けします。
※「3つの哲学」についてはこちら:PINGの3つの哲学
CUSTOM BUILT(カスタム・ビルト)とは
多くのメーカーが製造・組み立てを国外に移す中、PINGは日本国内に工場を設け、日本のゴルファーへクラブを届けています。
埼玉県戸田市に立地
PINGでは、お客様一人ひとりに最適なクラブをお届けするため、品質とスピードの両立にこだわった生産体制を構築しています。
①お客様ごとに製造する「受注生産体制」
PINGのクラブは、お客様のフィッティングデータやオーダー内容に基づいて組み立てられる受注生産方式を採用しています。大量生産された完成品を在庫として保管するのではなく、お客様一人ひとりに合わせた仕様で製造するため、最適なクラブをお届けすることが可能です。
②機械と職人の技術の融合
高品質かつスピーディーな製造を実現するため、最新技術を活用した自動化・合理化を進めています。一方で、細かな調整や品質確認など、人の手だからこそ実現できる工程も欠かせません。機械による高い精度と、職人による丁寧な手仕事を組み合わせることで、お客様ごとの細かな要望に対応しています。
③クラブ製造を支えるPING独自の設備
PINGでは、クラブ製造に使用する機械についても独自に開発を行っています。一人ひとり異なるスペックのクラブを効率的かつ高精度に製造するために、製造現場のニーズに合わせて設計された専用設備を活用。カスタムオーダーに対応しながらも、品質を維持した生産体制を実現しています。
「クラブに合わせてスイングを変えるのではなく、一人ひとりのスイングにクラブを合わせること」
これが創業者カーステン・ソルハイムが大切にしていた信念でした。そして、その思想を形にするために確立されたのが、CUSTOM BUILTです。フィッティングで導き出した最適なスペックをもとに、お客様専用のクラブを一本ずつ組み立てる仕組みは、今もPINGのものづくりの根幹となっています。
アイアンができるまでの工程
それでは、アイアンを例にクラブが完成するまでの流れを見ていきましょう。アイアンは、お客様のもとへ届けられるまでに、全部で8つの工程を経て組み立てられています。
①接着・乾燥
②ライ角・ロフト角調整
③シャフトカット
④フェラル研磨
⑤テープ巻き
⑥グリップ挿入
⑦スイングウェイト調整
⑧仕上げ・梱包
①接着・乾燥
ヘッドとシャフトを専用の接着剤で接合する工程です。

接合後は専用の乾燥設備を使用し、適切な時間をかけてしっかりと硬化させます。

②ライ角・ロフト角調整
お客様のフィッティングデータに基づき、指定されたライ角・ロフト角に調整する工程です。
まずはクラブの現状値を計測し、画面に表示されたライ角・ロフト角を確認します。

ハンマーやベンディングバーを用いてライ角・ロフト角を調整し、指定値に達するまで細かな修正を繰り返します。

一本ごとに最適なスペックへ仕上げていくこの工程は、幅広いライ角調整に対応するPINGのクラブ開発思想と、それを実現する職人の高い技術力を象徴する重要な工程です。
③シャフトカット
お客様のフィッティングデータに基づき、シャフトを指定の長さにカットする工程です。ここでは専用機械を使用し、正確に加工を行います。

カット後は目視による確認も実施し、指定どおりの長さに仕上がっていることを確認したうえで、次の工程へと進みます。

④フェラル研磨
こちらの工程では、ヘッドとシャフトの結合部をなめらかにするために、シャフト側に装着されたフェラルを研磨します。

専用ベルトで接合部を研磨し、段差をなくします。
⑤テープ巻き
グリップを固定させるための両面テープをシャフトへ巻く工程です。PINGは創業以来、一貫して螺旋巻きの工法を採用。お客様の好みに応じてテープを重ねて巻くことで、グリップの太さを微調整することも可能です。

シャフトを差し込んでいる器具もPINGが独自で開発し、隙間なくテープを巻きやすい設計になっているため、一本10秒以内で巻くことができます。
⑥グリップ挿入
続いて、両面テープを巻いたシャフトにグリップを装着する工程です。まずは両面テープを専用の溶剤に浸し、一時的に粘着力を弱めます。

その間にグリップを素早く差し込み、レーザーや目視で真っすぐ装着されていることを確認。グリップのわずかなずれが構えた際の違和感につながるため、素早さだけでなく細かい精度も求められる工程です。

⑦スイングウェイト調整
お客様のフィッティングデータに基づいて、最適なウェイトを装着する工程です。クラブヘッドやシャフトなどの各パーツにはわずかな個体差があるため、理想のバランスを実現するには細かな重量調整が欠かせません。

PINGではグラム単位で豊富なウェイトを用意しており、それぞれの個体差を補正し指示通りのバランスに調整することができます。


⑧仕上げ・梱包
最後に、クラブに傷や汚れがないかを最終検査します。品質基準を満たしていることを確認した後、ヘッドやグリップを保護するためのシュリンク加工を施し、丁寧に梱包。

こうして数々の工程を経て完成したクラブがお客様のもとへ届けられます。
工場の進化は続く
新しいクラブやパーツの登場、市場の需要変化に合わせて、PINGは生産体制の見直しと「カイゼン」を続けてきました。現場で働く従業員からも日々意見を集め、その声を工程や設備のカイゼンに反映しています。

こうした継続的なカイゼンによって、フィッティングで導き出したお客様専用のクラブを、できるだけ早くお届けできる体制を構築。週末にフィッティングを受けたお客様が、次の週末には新しいクラブを手にできるよう、最短48時間以内での出荷を目指しています。
一人ひとりに合わせたクラブを、妥協のない品質で、できるだけ早くお客様のもとへ届けること。それこそが、PINGのクラブづくりにおける変わらないこだわりです。
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