松原柊亜選手、プロ1年目。 「自分らしいゴルフ」を求めて

松原柊亜選手、プロ1年目。 「自分らしいゴルフ」を求めて

プロとして新たなスタートを切ったPING契約の松原柊亜(まつばら しゅあ)選手。

3歳でゴルフを始め、小学生の頃からPINGのクラブを使用してきた松原選手にとって、今シーズンは新たな環境で自分のゴルフと向き合う一年でもあります。
シーズン序盤に経験したドライバーの不調。そこからツアー担当とともに行ったクラブ調整。そして、現在の14本に込められたこだわり。

プロとして戦う今だから感じるクラブのこと、そして長く付き合ってきたPINGとの関係について聞きました。

プロ1年目。苦しんだ春先から、少しずつ自分のゴルフへ

Q. プロとして初めて迎えた今シーズン。ここまでを振り返ってみて、いかがですか?

今シーズンの最初はレギュラーツアーに出場することができたんですけど、なかなかうまくいきませんでした。

やっぱりレギュラーツアーでは「成績を残したい」という気持ちが強くて、少し気持ちが入りすぎてしまった部分もあったと思います。それに春先はドライバーの調子もあまり良くなかったので、そこも難しかったですね。
そこからはステップ・アップ・ツアーを中心に出場しています。安定したスコアで回れるようになってきて、少しずつ良い成績も残せるようになってきました。

その要因のひとつが、ドライバーの復調です。『G440 MAX(9度)』を使用しているんですけど、もともと低い球が好きなので、ロフトを7.5度に調整して使っていました。ただ、春先に調子を崩してからPINGのツアー担当の方に相談して、9度に戻したんです。

そこからだんだん安定してきて、最近はフェアウェイキープ率もすごく良くなっています。もともとドライバーは一番好きなクラブなので、そこが良くなったことで、自分のゴルフができるようになってきたと思います。安心して打てるクラブって大事だな、と改めて感じましたね。

松原柊亜選手クラブセッティング
ドライバーG440 MAX(9度)
フェアウェイウッドG440 MAX(#4)
ハイブリッドG440(#3/#4)
アイアンi230(#5~#9)
ウェッジs259(46度S/50度S/54度S/58度H)
パターANSER 2D

「どう変えればいいか分からない」。そこを助けてくれるツアー担当

Q. ドライバーのロフト調整もそうですが、プロになってクラブとの向き合い方は変わりましたか?

変わったと思います。

今はツアーの担当の方が自分の球を見てくれて、打った印象も聞きながらクラブを調整してもらっています。ショットの調子が悪くても「何かがおかしい」ということは分かるんですけど、じゃあクラブをどう変えたらいいのかまでは自分では分からなくて。

アマチュアの時は、その「何かがおかしい」ということすら言葉にすることができなかったんですけど、今は「もう少しこうしたい」とか、自分が感じていることを言葉にできるようになってきました。それを担当の方に伝えると、「じゃあ、こうしてみよう」と調整してくれます。自分ではどう変えたらいいか分からないところまで見てもらえるので、すごく助かっています。

『G440』ドライバーに変えてからは、本当に曲がり幅も減りました。前だったら、打った瞬間に「あ、やばい!」と思ったらOBギリギリまで行っていることも多かったんです。でも今は「あ、やばい!」と思っても、全然フェアウェイだったりする(笑)。

『G440』の飛んでブレない性能ももちろんですけど、ツアー担当の方がしっかり調整して、自分に合うクラブを用意してくれることも大きいです。自分に合ったクラブなら自信を持って振れるので、試合での安心感もすごくあります。

豪快なドライバーショットが魅力。飛距離は平均240ヤード

小学生で経験した、初めてのPINGフィッティング

Q. 松原選手とPINGとの付き合いは、小学生の頃からなんですよね。当時のことを覚えていますか?

覚えています。小学校4年生くらいまでは、いろいろなメーカーのクラブが混ざっていました。でもドライバーはPINGを使っていました。

その後、小学校5年生くらいのときに教えてもらっていたコーチがPINGを使っていて、そこからPINGのクラブを広く使わせてもらうようになりました。最初はレディースクラブを使っていましたね。

PINGのクラブを使い始めたときに、たくさんフィッティングや試打をさせてもらって、いろいろ調整してもらったことを覚えています。それまではフィッティングをしたことがなかったので、PINGで初めて経験しました。

そこで自分に合わせてもらったクラブを打ったときに、それまで使っていたクラブとの違いを感じて、「自分に合うクラブを使うと、こんなに違うんだ」と小学生ながらに感動したのを今でも覚えています。

今はプロになって、ツアーの担当の方にフィッティングや調整をしてもらっていますが、考えてみると、自分に合わせてクラブを調整してもらうということは小学生の頃からずっと変わっていないのかもしれないですね。

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「それぞれのクラブに求めること」で決める14本

Q. 約10年間PINGのクラブを使ってきた中で、現在の14本はどのように選んでいますか?

私は、構えた時に自分の中ですんなり馴染むことができるかというのと、振った時のフィーリングをすごく大事にしています。もちろん数値も大事なんですけど、数値だけで決めるというより、自分が気持ちよく振れるかどうかを大切にしています。

今のセッティングで特徴的なのは、5番アイアンが入っていることですかね。私は中学生くらいから入れていますが、女子選手では5番アイアンを入れている選手は少ないかもしれません。

アイアンはしっかりスピンを効かせられるので、少し長い距離だったり、ハイブリッドでは打ちにくいラフからだったりしても、しっかり打っていける。そういうところが好きで、5番アイアンはずっと入れています。

「どの番手でも求めることが違うので、自分のプレースタイルにしっかり合わせて考えてます。」

それと、ウェッジが4本入っています。PWだと距離が飛びすぎてしまうところがあって、調整するときにウェッジ4本のセッティングを提案してもらいました。実際に振ってみても、アイアンよりウェッジの方が自分には振りやすかったんです。

私はドライバーが好きで飛距離も出る方なので、ドライバーでしっかり飛ばして、そこからウェッジでしっかりピンに寄せていく。そういう自分のゴルフを考えた結果、今のウェッジ4本のセッティングになっています。

フェアウェイウッドはしっかり距離を出したい。ハイブリッドは距離を出しながらもグリーンで止めたい。5番アイアンにはラフからでもしっかり打てることを求めています。それぞれのクラブに求めていることが違うからこそ、セッティングにはこだわっています。

苦手なアプローチ。だからこそ『s259』

Q. 今シーズンは『s259』ウェッジも使用しています。ウェッジにはどんなことを求めていますか?

昔からショットばかり練習してきたので、アプローチには苦手意識があって、今でも課題ですね。春先はドライバーの調子が良くなくてパーオンできないことも多かったので、難しいレギュラーツアーのセッティングの中で、ウェッジに頼らないといけない場面も増えていました。

『s259』には今シーズンが始まる前に変更しました。最初にテストした時は、良い意味で前のウェッジとの違和感がなくて、すんなり構えることができたので、その場で変更しました。

私の中では70ヤード、80ヤードくらいはスピンをかけやすいんですけど、50ヤードくらいになると急にスピンの効きが悪くなるようなイメージがあったんです。でも『s259』は、その50ヤードでもしっかりスピンが効いてくれていて、そのスピン性能にはめちゃくちゃ驚きました。

ウェッジのセッティングは46度、50度、54度、58度の4本を使用しています。46度から54度まではSグラインドで、58度だけHグラインドを使っています。

58度だけHグラインドの理由としては、グリーン周りで58度を使う時に少しバウンスが当たって地面に突っかかるような感覚があったので相談したところ、Hグラインドを提案してもらいました。ソールの形状を変えただけで本当にスッと抜けるようになって、そこはびっくりしました(笑)。

実は練習でドライバーはほとんど打たない?

Q. 一番好きなのはドライバーなのに、練習場ではあまりドライバーを打たないそうですね。

そうなんです。練習場ではドライバーはほとんど打たないです。練習では苦手なウェッジを打つことが多いですね。

よく打ちっぱなしにも行きますが、私の場合、練習場でドライバーを打つと結構曲がることがあるんです。でもコースに行くと、意外としっかり打てる。

多分、広い練習場だと、どこに向かって打つべきかという目標を見失いがちで、自分が思っているスタンスと打ちたい方向が少しずつズレてしまうことがあるんですよね。

コースは逆に「ここに打つ」という方向がはっきりしているので、正しいアドレスで構えやすい感覚があります。だからアマチュアの皆さんも、練習場でドライバーを打つ時は、ただボールを打つのではなくて、「どこを狙って打つのか」をしっかり決めてから練習するといいのかなと思います。

大切なのはミスはあっても「楽しくゴルフをする」

Q. 3歳からゴルフを続けてきた松原選手が、プレーするうえで大切にしていることを教えてください。

シンプルなんですけど、「楽しくゴルフをすること」。あとは、あまり考えすぎないことです。

私の性格上、あまり何も気にしないというか(笑)、ミスがあっても、そのことについてずっと考えないようにしています。ゴルフはミスがあって当たり前のスポーツだと思っているので、ひとつのミスで悩みすぎない。そこは大切にしています。

調子が良くない時は、ゴルフ以外のことをしてリフレッシュするようにしています。ハマっているのはクレーンゲームとガチャガチャ。ガチャガチャは、好きなものが一個あると全種類コンプリートするまでやっちゃいます(笑)。

クレーンゲームも昔から好きで、ぬいぐるみを取りすぎて家の中にあふれちゃってるくらい(笑)。なので最近は、お菓子とか日用品が景品になっているゲームで遊んでいます。

何か欲しいものがあるからというより、クレーンゲームをすること自体が好きなんです。取れた時の達成感も好きですね。

ゴルフでも、ミスをずっと引きずっていると楽しくなくなってしまうので、考えすぎないようにしています。うまくいかない時こそ気持ちを切り替えて、また次の一打に向かう。ミスはあって当たり前。その中でも、これからも自分らしく、楽しくゴルフを続けていきたいです。

PINGファンへひとこと。

私のアピールポイントはドライバーの飛距離なので、ぜひそこを見てほしいです。
これからの残りのシーズン、精一杯頑張りますので、ぜひ応援してください!

3歳からゴルフを始め、小学生の頃にPINGのフィッティングと出会った松原選手。「自分に合うクラブを使うと、こんなに違うんだ」と感じた少女は、今、プロゴルファーとして新たな一歩を踏み出しています。

まだ始まったばかりのプロとしてのキャリア。これからどんな経験を重ね、どんなゴルファーへと成長していくのか。松原柊亜選手のこれからに、ぜひ注目してください。